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昔がえりの会
代表挨拶
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「昔がえりの会」のあゆみ。
 
 『昔がえりの会』の原点は、昭和49年にまで遡ります。当時西武化学工業株式会社開発室に所属していた本会代表会長・西川貞章が、『何か新しいテーマを探すように』と指示を受けたことから始まります。そこで当時東京教育大学(現筑波大学)農学部長をしていた父親に相談したところ、農業に興味があるのなら自分の教え子に当たってみてはとアドバイスを受け、農林水産省や各試験機関、大学等を訪れ、日本の農業の抱える現状と問題点を認識し、その結果、当時は日本農業が変化する、大きな転換期にあると判断しました。
 この時期第一次石油ショックが終わり、食糧問題についても諸々難題を抱え始めていました。そして農業の分野でも、畜産と農耕の分野がそれぞれ専業化していくだろうといわれるようになります。美味しい牛肉・牛乳・卵・豚肉等を均一・標準化し、低コスト・大量生産のためには、従来のように農家が畑を持ちながら一方で畜産をしていく、というやり方には無理が生じてきていたのが、その理由です。それに従い、それぞれの分野で専業化が要求され始めると、畜産においては大規模化のシステムが必要となりました。そうすると当然畜産の排泄物が大きな環境問題になってきました。
 そこで農耕と畜産をつなげていくシステムの構築を考え、ライフサイクルが出来るような畜産排泄物の処理システムを開発することを提案しました。

 『昔がえりの会』は、そこからスタートしたのです。
 
コンポスト(堆肥)システムの構築
昭和49年 畜産公害問題が大きな社会問題になる兆しがあり、畜産公害処理と農作物栽培をリンクさせる畜産排泄物の堆肥化システム開発提案、着手。
昭和50年〜 当時の叶V潟鉄工の協力を得、西武化学工業鰍ニの共同開発プロジェクトをスタートさせる。プロジェクトマネージャーとしてライフサイクルコンポストシステムを完成させる。
まず豚の糞尿処理から始まり、牛糞尿、馬糞尿、鶏糞の各処理と堆肥化する装置を開発し、その装置(1〜6号機)を下記に納入。
  *昭和51年:第1号機を西友ファームに納入(SPF豚飼育牧場)
  *昭和52年:第2号機を岐阜県揖斐川町養豚団地に納入(農水省構造改善事業)
  *昭和53年:第3号機を岡山県美星町養豚団地に納入
    (農水省畜産環境整備事業・畜産排泄物広域流通促進モデル)
  *昭和53年:第4号機を中央競馬会美浦トレーニングセンターに納入
  *昭和53年:第5号機を愛知県海部郡立田町畜産団地に納入
    (農水省畜産環境整備モデル事業)
  *昭和53年:第6号機を南九州食品に納入(採卵鶏、肉食鶏)

 
この間、10大新製品賞(昭和52年日刊工業新聞社選定)、新潟鉄工社長賞(昭和52年)及び当時勤務していた西武流通グループにおいて、当グループ堤清二代表より社会的貢献システムとして表彰される(昭和52年)。またクリーンジャパンセンター会長賞受賞(昭和53年)。
また農林水産省畜産局、構造改善局より畜産環境整備事業の一環として、畜産排泄物広域流通促進モデル事業として採用される。
 
土作りと無化学肥料栽培
昭和54年〜 公害装置事業の競争激化により当時勤務していた西武流通グループは装置販売から撤退したが、糞尿処理の経験を活かし、無化学肥料栽培の土作りにリンクさせることを提案。
そこで1月より西武流通グループ事業開発室において、室長として埼玉県試験圃場で各排泄物の無化学肥料栽培の適正試験を行い、鶏糞堆肥が最適であるとの結果を得た。更にその結果をベースに埼玉県上里町の生産者(現在の『関東地区昔がえりの会』)の協力を得て、本圃場での栽培実証テストを行った。その結果、無化学肥料栽培農産物は根の張りも良く、作物が健康に育ち、農薬使用量を減らせる可能性がでてきた。
一方、女子栄養大学・吉田企世子教授に依頼し、慣行の化学肥料栽培農産物と無化学肥料栽培農産物の栄養価、食味の比較試験を行った結果、無化学肥料農産物への自信を得た。

しかし、当時勤務していた西武化学工業の事業内容の立場上、当時としては時期尚早と判断され断念。

        
 
「昔がえりの会」発足
昭和59年 セゾングループ・日本流通資財鰍ノ移籍。
昭和60年 九州営業所を福岡市内に開設、包装資材の販売と鶏糞堆肥の販売業務の足がかりを築いた。その後出張所を宮崎市内に開設する。
熊本県球磨郡相良村の茶畑にて完熟堆肥と魚粉のみの土作りを開始。茶の幼木園としてスタートする。
昭和63年 北海道において竃k印(富良野)、丸東十勝農産梶i芽室)に鶏糞堆肥を販売。
平成3年 完熟鶏糞堆肥と魚粉のみの土作りが完成。完全無化学肥料栽培の茶園として『茶昔がえりの会』と命名し発足に至る。これが『昔がえりの会』第1号の誕生となる。
平成4年 鹿児島県曽於郡財部町の茶生産者も『昔がえりの会』に参加。
平成7年 セゾングループ・潟Nレディセゾンに移籍。同時に鞄本アグリビジネスに代表取締役として出向。事業内容は日本流通資財且梠繧フものをそのまま移行。
北海道芽室町に鞄本アグリビジネス・北海道事務所を開設。堆肥収納倉庫を設営、大規模農産用堆肥散布機を備え、『北海道地区昔がえりの会』の開発を始める。
平成10年 『めむろ昔がえりの会』発足 (北海道)
平成11年 『関東地区昔がえりの会』発足 (埼玉県)
平成12年 『くんねっぷ昔がえりの会』発足 (北海道)
『そお財部昔がえりの会』発足 (鹿児島県)
平成13年 鞄本アグリビジネスは潟Nレディセゾンより独立し、『昔がえりの会本部』を併設する。
富良野にて鶏糞堆肥による試験栽培開始 (北海道)
平成14年 『鶴岡昔がえりの会』発足 (山形県)
『みどりの昔がえりの会』発足 (宮城県)
クレディセゾン・ゴールド会員用会報誌”express”にて、全国『昔がえりの会』の農産物の通信販売を開始する。
平成15年 『ふらの昔がえりの会』発足 (北海道)
平成17年 『関東地区昔がえりの会』加工食品事業プロジェクトスタート
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